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sonible smart:limitのレビュー

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smart:limitはAIを利用したトゥルーピークリミッターです。わずか数秒でリミッターパラメーターを自動で設定し、ラウドネスとダイナミクスの確認や、独自のツールによるサウンドシェイピングが可能です。

smart:limit
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smart:limit

smart:limit は、AIを利用したインテリジェントなトゥルーピークリミッターです。オーディオをリアルタイムで分析し、自動でパラメーターを調節します。包括的なラウドネスメーターを搭載しているので、メータープラグインがなくてもラウドネス、ダイナミクスの情報が手に入ります。また、独自のサウンドシェイピングツールでトラックを微調整できます。

smart:limitの基本的な機能はリミッター、ラウドネスメーター、サウンドシェイピング3つです。sonibleのユーザーインターフェースはシンプルで見やすく、直感的に操作できます。

サウンドシェイピングツールがAIに分析させないと使えないので、基本的な使い方は下記になります。

  1. ラーニングセクションに分析させる(すべてのリミッターパラメーター、サウンドシェイピングが自動で設定される)
  2. 自分で好きなようにサウンドの微調整
  3. モニタリングセクションで確認、調節

では、ラーニングセクションからAIにトラックを分析させましょう。

プルダウンから目的のジャンルのプロファイルを選び、トラックを再生させながら左側のボタンを押します。数秒で分析が終わり、ピーク、ゲイン、アタック、リリース、サウンドシェイピングツールのパラメーターが自動で設定されます。パラメーターはジャンルのプロファイルによって変わるので色々試してみるのも面白いです。

再生させる場所は、トラックの一番大きなセクションを再生させるとうまくいきます。プルダウンに目的のジャンルがない場合は、Universalを選んでおくか、リファレンストラックを読み込むこともできます。

分析が終わって、すべてのパラメーターが自動で設定されました。

サウンドを確認しながらサウンドシェイピングツールでサウンドを微調整します。リミッターのソフト・ハード、サチュレーション、ベースの強化などが調節できます。

ラーニングセクションのプルダウン右側のボタンを押すとAIが自動で設定した値に戻すことができます。

constant gainが便利な機能で、リミッターで処理されたサウンドとドライサウンドのレベルを一致させます。人の耳は、より大きな音が良い音に聞こえるという特性があるので、レベルを一致させることで純粋にダイナミクス、トランジェント、サチュレーションの変化を正確に聴き比べることができます。

サウンドが決まれば次はラウドネスメーターを見ていきましょう。今の段階では、AI分析に使った部分しか読み込んでないので、一度最初から最後まで再生しました。

ラウドネスメーターの上側は、Loudness(LUFS)、Dynamics(PSR)の Integrated、short term、momentaryにLoudness Range(LRA)、トゥルーピーク、ゲインリダクションを確認できます。

ラウドネスメーターの下側はグリッド表示されていて、縦軸にラウドネス関連、横軸にダイナミクス関連の情報が表示されます。

ターゲットラウドネスはプルダウンからプリセットを選択するか、数値を直接入力できます(最大は-5.0 LUFS)。プリセットはストリーミングや放送用なので、CDやダウンロード用の設定をしたい場合は、ラーニングセクションからリファレンスファイルを読み込むと自動で設定してくれます。

ターゲットラウドネスを設定すると、推奨ラウドネスとダイナミクスのエリアが緑色で表示されます。十字線の位置がIntegratedのラウドネスとダイナミクスなので、要は十字線が緑色のエリアに入っていればオッケーです。

smart:limitの便利な機能にInstant Impact Predictionという予測機能が搭載されています。ラウドネスメーターを使う場合、リミッターのパラメーターを変更すると最初から測定をやり直しますが、smart:limitは再生をやり直さなくても反映してくれます。

最後にQuality Checkすればラウドネスとダイナミクスの大きい、小さいを判断してくれますが、これは推奨エリアからはみ出すと注意が出るみたいなので、目視だけでも確認できます。ただ、ターゲットラウドネスと同じにするにはアウトプットゲインを何dB下げろと自動計算してくれるので便利です。

smart:limitを使ってみましたが、最終段階のリミッターをかけて、ラウドネスを測定して、また再調整するといった作業がかなり早く終わります。サウンドはクリーンですし、柔軟にコントロールもできるのでかなり使いやすいリミッターです。ラウドネスメーターがかなり良いのでメーターとしての使用もオススメです。

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