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ドラムリプレイサーは、ミックスの段階でキックやスネアのサウンドに問題があったり、気に入らなかった場合に、サンプルを重ねて補強したり、お気に入りのサンプルに差し替えることができるプラグインです。
ドラムリプレイサーとは
ドラムリプレイサーはドラムトリガーとも呼ばれ、オーディオファイルを解析し、ゲートのような仕組みを使ってトリガーに使う信号を決め、サンプルを鳴らすことができるツールです。
なぜ差し替えが必要か
ドラムのレコーディングはマイクの本数も多くなるので、その分同時に録音できる機材が必要です。宅録レベルでは、なかなかちゃんとしたドラムの素材が手に入りずらいです。そういった場合に、サンプルで補強してあげたり、差し替えが必要になってきます。
オススメのドラムリプレイサー
UVI - Drum Replacer
Drum Replacer はドラムリプレイサーのなかでは新しいプラグインなので、インターフェースも見やすく使いやすさは一番かと思います。MIDIの書き出しもできますし、ファイラーからドラッグ&ドロップが可能です。マシンラーニングを使った解析と検出が可能で、サンプルの代わりにVSTiも鳴らすことができます。
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Steven Slate - Trigger 2 Platinum
Trigger 2 は、有名なドラムリプレイサーです。検出回路にはゲートとフィルターが使えます。検出が少し特殊でスレッショルドがDetailになっていたりSensivityで感度レベルを使ったりと少し難しいかもしれません。他のトラックを参照してブリード抑制する機能がついていたり、検出したものをMIDIに書き出せるMIDI Capture機能もあります。差し替えにはプラグインにサンプルフォルダを指定して、プラグイン独自のブラウザーからしかサンプルを選べないので、少し使いづらさもあります。
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WaveMachine Labs - Drumagog 5
Drumagog 5 は、Trigger 2と並んで有名なドラムリプレイサーです。こちらもプラグインのファイルブラウザーからサンプルを選択します。インターフェースが少し古臭く、検出画面も見づらい感じはあります。ブリードリダクション機能も備えていて、PLATINAMエディションではコンボリューションリバーブ、モーフエンジンのエフェクトが利用でき、プラグインホスティングで別のドラム音源に差し替え可能です。
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apulSoft - apTrigga3
apulSoft はあまり聞かないないメーカーですが、スイスでプロミュージシャンが一人でやっているプラグインメーカーです。apTrigga3 はシンプルなインターフェースですが、検出画面も見やすく、多機能なドラムリプレイサーです。ファイラーからのドラッグ&ドロップも可能です。MIDI機能はありません。
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まとめ
ドラムの素材が良くないときは、いろいろイジるよりは差し替えてしまったほうががうまくいきます。オーディオリペアツールもそうですが、ミックスするなら持っておきたいツールのひとつです。UVIのDrum Replacerが間違いないかと思いますが、あとは本当に一長一短という感じですので、試してみて下さい。