BLEASS から Voices がリリースされています。Voices は、原音に半音から上下1オクターブまでのハーモニーを付け加えることができるハーモナイザープラグインです。
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Voices
Voices は、ボーカルやその他のモノラル ソースのピッチング、トランスフォーム、ダブリング、ハーモナイズに特化した柔軟で強力なオーディオ プラグインです。

次の機能が備わっています。
- 合計12個のボイス (4つのハーモナイズ) + 8つはMIDIトリガーでMIDIノートに合わせてトランスポーズ
 - 半音単位のピッチシフト
 - 特定の音程に固定 (Flatten)
 - フォルマントシフト
 - Stereo width
 - Delay
 - Filter (ハイパスとローパスの組み合わせ)
 - モジュレーション
 - アルペジエーター
 - シーケンサー
 - MPE対応
 
メインの VOICES タブを見ていきましょう。4つのボイスを追加することができます。ピッチは半音単位で -12 〜 +12までシフトできます。 Flatten を選択すれば C2 〜 C6 までの指定したピッチに固定できます。FORMANTは声質を変えることができます。STEREOは、ディレイとパンを適用して広がりを作成します。

MIDI タブを見ていきましょう。最大8つの音をMIDIノートに合わせてトランスポーズできます。まずは、ルーティングが必要です。MIDIトラックを作成して、アウトプットを インサートしているVoices に指定します。これで、MIDIファイルをトリガーできます。また、リアルタイムでMIDIキーボードで演奏が可能です。

こちらはシンセのように Mono / Poly と GLIDE が設定できます。最大8つの押されたキーにピッチを固定します。コードのハーモーニーが可能です。ボリュームエンベロープとアルペジエーターも用意されています。右端の REAL TIME は パフォーマンス用に低遅延モードを有効にします。

あとは、PERFORMANCE、MODULATION、SEQUENCERタブで VOICEのパラメーターをモジュレーションできます。DISTINATION でモジュレートするパラメーターを決め、AMOUNT でモジュレーションの量を調整します。それぞれ2つまでターゲットパラメーターを指定できます。
PERFORMANCE タブは、受信したリアルタイムパフォーマンスコントロールメッセージをパラメーターにルーティングできます。カーブは調整可能です。SLIDE は MPE対応コントローラーが必要です。PRESSURE は、アフタータッチです。

MODULATION タブには、2つの LFO と エンベロープフォロワーが用意されています。

SEQUENCER も、ボイスパラメーターをモジュレーションするために使用できます。

各ボイスには独自の独立した出力バスがあるので、DAWによっては各ボイスごとにインサートエフェクトを追加したり、細かいミックスができます。 Pro Tools では、Auxトラックを追加して、インプットから すべてのボイスをルーティングできます。

ということで、セント単位で微妙にピッチをズラすことはできないのですが、簡単にハーモーニーを作ることができるハーモナイザープラグインになります。ボーカルだけでなく他の楽器にも使えますし、手軽にボーカルを強化したり、エフェクトとして使用できるので、是非試してみてはいかがでしょうか。
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