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Pitch Innovations Fluid Chordsのレビュー

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Pitch InnovationsからFluid Chordsというプラグインがリリースされています。Fluid Chordsは普通のピッチベンドではできないコードからコードへのベンドができるユニークなプラグインです。

Fluid Chords
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Fluid Chords

Fluid Chordsはコードからコードにベンドできるインテリジェントなコード・ベンディングプラグインです。今までに聞いたことのない音楽を作れる究極のコード・ベンディング・システムと呼ばれています。ピッチベンドといえばすべての音が同じように上げ下げするのですが、Fluid Chordsはメジャーからマイナーコードにも、3和音から5和音のテンションコードにもベンドできます。

中央のC1、D1...とあるボタンがMIDIキーボードに対応していて、このボタンに好きなコードを割り当てていきます。上の画像ではD1にCのコードを入れたので、下にベンドするとC1に割り当てたG/Cコードに、上にベンドするとE1に割り当てたEm9コードにベンドします。上部の画面にコードネームや音の数を視覚的に確認できます。

コードの設定は画面下部のキーボードをクリックするか、LEARNボタンを押してMIDIキーボードを弾けば割り当てられます。

肝心の音源は、一応Internal Synthが内蔵されていますが、サイン波を鳴らすだけで動きの確認程度の音源です。他のシンセ音源を鳴らして使うのがメインのようです。

ここが重要な部分なのですが、MPE対応のシンセじゃないと動かせません。Plugin Scannerで自動的にMPE対応プラグインをスキャンしてくれますが、自分の場合は、SerumとOmnisphereだけ使えました。MPE対応音源を持っていない場合でも、フリーのSurge XTというソフトシンセをインストールすれば使えます。

Fluid ChordsからSerumを連携させるのに少し設定が必要でした。各音源違う設定が必要になるので、Fluid Chordsから音源を起動させたら左上のMPE Guideをしっかり確認して設定します。

音を聞いてみてベンドがズレてる場合は、Fluid ChordsのSettingsのMPE Bend Rangeとシンセ側のベンド幅を調節します。

他のプラグインと連携させる分、動作の不安定さや操作の複雑さを少し感じたので、中級者以上向けかなと感じるプラグインです。ただ、使いこなせれば面白い音を作れたり、色々なアイデアが湧くような楽しいプラグインだと思います。ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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