AAS Multiphonics CV-2のレビュー

Applied Acoustics Systems から Multiphonics CV-2 がリリースされています。Multiphonics CV-2 はモジュラーシンセのバーチャルインストゥルメントで、自由な組み合わせや、エフェクトとしても使用可能です。

Multiphonics CV-2

Multiphonics CV-2 は、モジュールのライブラリからパッチを作成して再生できるモジュラーシンセサイザーです。 シンプルでわかりやすいインターフェイスを備えた Multiphonics は、ミュージシャンやサウンドデザイナー向けの高速で効率的な制作ツールです。

CV-2にバージョンアップされてバーチャルインストゥルメントとしてだけでなく、オーディオエフェクトプラグインとしても使用できるようになっています。また、以下の新しいモジュールが追加されました。

• 3-band Splitter
• Compare
• Crossfader
• Crusher
• Eq Filter
• LR to MS / MS to LR
• Micro Filters (μAP, μBP, μHP, μLP, μNotch )
• Panner
• Saturator
• Stereo Mix 5
• Stereo Util

Multiphonics は、スタンドアローン版も含まれているので気軽に遊んだり、実験したり、シンセサイザーの学びにも利用できます。基本的な使い方は左側の Modules から自由にモジュールを追加して、入出力ジャックからドラッグアンドドロップでパッチケーブルを繋いでいきます。

モジュールもタイプごとに豊富に用意されています。全てのモジュールは以下の通りです。

Level モジュールは、インプットジャックに接続された信号の電圧がレベルメーターに表示されます。好きなモジュールのアウトプットから Level モジュールに繋げばこれを使えば、再生中に電圧の流れを視覚的に確認することができます。キーボードの Gateや Pitch、Velocity にも繋げるので仕組みを理解したり、パッチのデバッグなどに使えます。

エフェクトとして使用するには、Multiphonics CV-2 Effect をインサートします。左上の KEYBOARD 部分が INPUT に変わります。

ということで Multiphonics CV-2 を見てきましたが、モジュラーシンセを使って自由にサウンドデザインしたいユーザーからシンセサイザー初心者まで、幅広いユーザーに役立つソフトシンセです。スタンドアローン版も含まれているので、わざわざ DAW を起動しなくても色々試すことができますし、接続が間違っていると音も鳴らないので、シンセサイザーを学ぶのに最適なソフトだと思います。是非試してみてはいかがでしょうか。