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Antares Auto-Tune Vocodistのレビュー

Antares Auto-Tune Vocodistのアイキャッチ

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AntaresのAuto-Tune Vocodistは、ビンテージボコーダーのサウンドとAuto-Tuneのピッチ修正技術を組み合わせた強力なボコーダープラグインです。このレビューでは、Auto-Tune Vocodistの特徴、機能、使い方を詳しく解説します。

Auto-Tune Vocodist
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Vocodistの概要

Auto-Tune Vocodistは、ビンテージボコーダーのサウンドとAuto-Tuneのピッチ修正技術を融合させた強力なプラグインです。Herbie HancockやKraftwerkなどの著名アーティストが使用したボコーダーモデルや、Chromeo、Rachel K Collierなどのアーティストプリセットを多数収録しています。声やMIDIキーボードでピッチを制御し、内蔵の8ボイスデュアルオシレーターや外部オーディオソースを使用可能です。

Antares Auto-Tune Vocodistのインターフェース

Vocodistの特徴

  • ビンテージボコーダーモデル: Herbie Hancock、Kraftwerk、Beastie Boys、Devoなどのアーティストが使用したビンテージボコーダーモデルを収録
  • フィルターデザイン:20種類のユニークなボコーダーフィルターモデルを搭載し、バンド数、Q、フィルタースロープなどの豊富なカスタマイズが可能
  • ピッチ修正とAuto-Tuneエフェクト:プロのアーティストが使用するAuto-Tune技術を搭載、リアルタイムでのボコーディングが可能
  • ボイスコントロール:ローカットフィルター、コンプレッサー、エンファサイズ、Retune Speed、Humanizeなどの詳細なボイスコントロールを提供
  • ノイズコントロール:シビランス検出、ノイズモデル、感度、バランス、レベル、カラーなどの調整が可能
  • シンセコントロール:内蔵の8ボイスデュアルオシレーターや外部オーディオソースを使用した詳細なルーティングと制御が可能
  • オシレーターコントロール:内蔵の8ボイスデュアルオシレーターの設定を行い、オシレーター1と2のミックス、和音の作成、波形の変形、クロスモジュレーションなどが可能
  • エンベロープデザイン:各フィルターバンクのボリュームレベルを個別に設定し、検出された音声入力の振幅に応じて応答するように調整可能
  • 出力+FXセクション:アナログチューブサチュレーション、リッチなコーラス、リングモジュレーションなど多彩なエフェクトを搭載

Vocodistの使い方

Vocodistは、ボーカルなどのオーディオトラックにインサートします。左下のSYNTHコントロールの「Source」メニューから、内蔵オシレーター(Oscillator)または外部ソース(Side Chain)を選択します。外部ソースを使用する場合は、DAWでサイドチェイン入力の設定が必要です。

内蔵オシレーターを使用する場合は、PITCH TRACKからピッチ制御の方法をVOICE、MIDI、KEYの中から選択可能です。Voiceを選択すると、声でピッチを制御できます。MIDIを選択すると、MIDIキーボードやMIDIトラックでピッチを制御できます。Keyを選択すると、特定のピッチを持つドローン音を生成できます。

Antares Auto-Tune VocodistのSYNTHコントロール

これでルーティングが完了したので、画面左上にあるモジュレーション信号のVOICEを調整します。ハイパスフィルターとコンプレッサーでボーカルを整えると、ボコーダーがうまく反応します。Emphasizeコントロールで高周波数を強調し、明瞭度を向上させます。VocodistはAuto-Tuneも搭載しているので、右上のAuto-Tune機能をオンにすると、RETUNE SPEEDとHUMANIZEコントロールが使用可能になります。

Antares Auto-Tune VocodistのVOICEコントロール

次に、VOICEの下にあるNOISEを調整します。ホワイトノイズまたはピンクノイズを選択可能です。Sensitivityコントロールでシビランス検出の感度を調整し、Balance、Level、Colorコントロールでノイズのバランスとレベルを調整し、音色をカスタマイズします。

Antares Auto-Tune VocodistのNOISEコントロール

中央のFILTER、ENVELOPE、OSCILLATORを使ってサウンドデザインを始めます。FILTERは20種類のユニークなボコーダーフィルターモデルを選択可能で、多くのクラシックハードウェアボコーダーをモデルにしたフィルターデザインが搭載されています。さらに、フィルタースロープ、ローパスフィルター、ハイパスフィルター、バンド数、Q、Min Hz、Max Hz、Stretch、Slideコントロールを使ってサウンドを細かく調整し、独自の音質を作り出すことができます。

Antares Auto-Tune VocodistのFILTERモデル

エンベロープコントロールは、フィルターバンクの音量と応答特性を設定するためのコントロールです。これにより、ボコーディングされた音声の明瞭さを向上させたり、特殊効果を作成したりすることができます。グラフィックEQのように各フィルターバンドのゲインを個別に設定できます。エンベロープコントロールも細かな調整が可能でクリエイティブな音作りを行うことができます。

Antares Auto-Tune VocodistのENVELOPEコントロール

オシレーターコントロールには8ボイスのデュアルオシレーターが内蔵されており、シンセサイザーのサウンド生成とボコーダーエフェクトの適用が可能です。波形はノコギリ波、パルス波、スクエア波の間で連続的に変化します。Detune機能でピッチのズレを加え厚みを出し、Unison機能でコーラス効果を生み出します。Interval機能で和音やスケールを設定し、OSC 1とOSC 2のゲインを調整できます。Cross Mod機能でクロスモジュレーション効果も得られます。

Antares Auto-Tune VocodistのOSCILLATORコントロール

OUTPUT+FXセクションは、ボコーダー処理後のサウンドにエフェクトとコントロールを提供し、音質を微調整する重要なツールです。VOICE ENVはボイス入力のアンプエンベロープをボコーダー出力に反映し、Voice Mixはオリジナルのボイスとボコーダー出力をミックスします。エフェクトには、ステレオイメージを調整するSpread、アナログチューブサチュレーションのWarmth、ビンテージコーラスのChorus、24種類のピッチ追跡リングモジュレーションのVoice Modがあります。

Antares Auto-Tune VocodistのOUTPUT+FXコントロール

Vocodistの使用感

Vocodistは、多くのクラシックハードウェアボコーダーをモデルにしたフィルターが搭載されているため、ビンテージサウンドを手軽に再現することができます。その豊富な機能により、ユーザーはサウンドの細かい作り込みが可能です。さらに、Auto-Tuneエフェクトとボコーダーが組み合わさったサウンドを作り出すことができるため、独自のボコーダーエフェクトを実現できます。

まとめ

Auto-Tune Vocodistは、ビンテージボコーダーの魅力を現代の音楽制作に取り入れた強力なツールです。多様なピッチ制御オプション、豊富な機能とエフェクト、直感的な操作性により、あらゆるクリエイティブなニーズに応えます。音楽制作で独自のボコーダーエフェクトを求めるすべてのユーザーにとって理想的なツールです。


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