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AudifiedからMixChecker Ultraがリリースされました。このプラグインは、MixCheckerシリーズの最新バージョンであり、90種類以上のプロ用オーディオおよびコンシューマーデバイスをシミュレートして、ミックスをさまざまなリスニング環境で再現することが可能です。この記事では、MixChecker Ultraの特徴や使い勝手について詳しく解説します。
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MixChecker Ultraの概要
MixChecker Ultraは、オリジナルのMixCheckerとそのProバージョンをさらに進化させたプラグインで、ミックスの最終チェックを効率化します。このプラグインは、スタジオモニターを有名なリファレンスモニターや一般的な消費者デバイスに瞬時に変換し、さまざまなリスニング環境での音質確認を可能にします。プロジェクトのマスタートラックに挿入するだけで、幅広いデバイスに対応した高音質を確認でき、時間を大幅に節約できます。また、信頼性の高いミックスを実現するために、多くのデバイス対応と高度な解析機能を搭載しています。
MixChecker Ultraの特徴と機能
特徴
- 100種類以上のシミュレーションデバイス: スタジオモニター、ヘッドホン、コンシューマーデバイス、車のスピーカーなど、さまざまなデバイスをシミュレート可能。
- リアルタイムデバイスシミュレーション: 異なるリスニング環境を瞬時に再現し、ミックスの最終確認を迅速に行える。
- 高精度デバイスモデリング: 無響室で正確に測定されたデバイス特性に基づいたリアルな音響シミュレーションを提供。
- 解析ツールの搭載: ラウドネス、ダイナミクス、スペクトラム、ステレオイメージの解析ツールにより、ミックスの細部を視覚的に確認可能。
- コンスタントラウドネス: 異なるデバイスシミュレーション間で音量を一定に保つことで、正確なミックス評価を実現。
機能
- ノイズ追加機能: 外部ノイズをシミュレーションに追加し、より現実的なリスニング環境を再現。
- オートアドバンス機能: 設定した時間ごとに自動でデバイスを切り替え、各デバイスでのサウンド確認をスムーズに行う。
- モノラル機能: 左右チャンネルの切り替えやチャンネルの位相を入れ替えることが可能。
MixChecker Ultraの使い方
MixCheckerは、ミキシングやマスタリングプロセスの最終段階で使用され、音質チェックを効率化します。
まず、使用したいシミュレーションデバイスを選択します。約100種類のデバイスがあり、モニタースピーカー、ヘッドホン、コンシューマーデバイスなどをシミュレート可能です。
10個のスロットに好きなデバイスをロードし、ワンクリックでデバイスを切り替えながら聴き比べることができます。また、Auto Advance機能を使えば、設定した秒数ごとに複数のデバイスを自動で切り替え、ユーザーは手動で操作することなく連続してサウンドをチェックできます。
MixChecker Ultraは、ステレオをモノラルに変換するだけでなく、左右のチャンネルを入れ替えたり、位相反転など複数のモードを備えています。
さらに、ミックスの品質向上のために6つの解析モジュールを搭載しています。ゴニオメーターでステレオ位相を確認し、ダイナミクスモジュールで音量の変化を視覚化します。ラウドネスモジュールは音の大きさをリアルタイムに監視し、スペクトラムモジュールは周波数バランスを分析。ステレオイメージモジュールでは音の広がりを確認し、プレイヤーモジュールで参照トラックと比較可能です。
MixChecker Ultraの使用感
操作は直感的で、シミュレーションデバイスの選択や設定が簡単に行えます。Auto Advance機能や解析ツールを活用することで、さまざまなデバイスやモノラルでのミックスの最終チェックを効率的に行うことが可能です。また、解析モジュールが搭載されているため、安心してミックスを確認できます。
まとめ
MixChecker Ultraは、プロフェッショナルなミックスを目指すエンジニアにとって、非常に強力かつ使いやすいツールです。多機能でありながら操作性に優れ、さまざまなリスニング環境でのチェックや解析が簡単に行えます。また、MixChecker ProからGUIが改善され、30種類以上のデバイスが新たに追加されています。
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