Dear RealityからリファレンスツールのdearVR MONITOR がリリースされています。dearVR MONITOR を使えばヘッドホンを介して独自のバーチャルリファレンスグレードのミックスルームにアクセスできます。
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dearVR MONITOR
dearVR MONITOR は、Dear Reality の優れたバイノーラルヘッドホンテクノロジーを利用して、ハイディティールな解像度や優れた空間表現などのヘッドホンリスニングの分析上のメリットと、完璧にマッチしたコントロールルームでのミキシングの認識を組み合わせています。部屋の音響の悪さや、スピーカーのセットアップが足りないなどの理由で自分を制限する必要はありません。ステレオから 9.1.6 までの一般的なスピーカー設定で、ヘッドホンを介して、いつでも、どこでも、より高い信頼性と精度でミキシングできます。
何をするプラグインかというと、ヘッドホンを使って自分の理想のバーチャルミキシングルームにアクセスしようというプラグインです。部屋の音響やスピーカーのセッティングによっては、ミックスを他の環境で聞いたときに、期待通りに聞こえないということが起こります。dearVR MONITOR を使用すると、スタジオでもスタジオ外でも安定したリスニング環境を手に入れることができます。
インターフェースはシンプルで、INPUT、CONTROL ROOM、OUTPUT の3つのセクションだけなので操作も簡単です。DAWのマスターバスにインサートして使います。
インプットから適したスピーカー設定を選択します。マルチチャンネルを選択するにはDAWが対応するチャンネル数のトラックをサポートしている必要があります。
インプットを選んだらコントロールルームを選択します。5つのコントロールルームが用意されています。
- Mix Room A : フラッター エコーや個別の反射がなく、十分に吸収された短いルーム レスポンス
- Mix Room B : ミックス ルーム A よりもわずかに広いルーム
- Mix Room Large : 大きなコンソールとより多くの反射面を備えたクラシックな大きなミキシング ルーム
- Analytic Dry : 無響室、リアルなスピーカー クロストークを備えたヘッドフォンのダイレクト サウンド
- Analytic Position : スピーカーのクロストークや初期反射音をリアルに再現したヘッドホンのダイレクトサウンド
コントロールルームが決まれば、自分の好みに合わせて、AMBIENCEとFOCUSスライダーで、diffusion、binaural impression を調整できます。良いサウンドのコントロールルームは主観的なので、ある程度調整できるようになっています。
さらに、部屋や車などの以下の11種類の一般的なリスニング環境も用意されているので、場所による聞こえかたも確認することができます。
- Live Venue
- Stadium
- Acoustic Venue
- Club Large
- Club
- Car
- Van
- Cinema
- Home Theater
- Living Room
- Kitchen
アウトプットセクションには、3次元空間で音を定位する際の HEAD ROTATIONとマスターゲインが用意されています。
インプットセクションの上にはバイパスボタンがあり、dearVR MONITOR の効果を確認できます。アウトプットセクションの上には、 Spatial Headphone Compensationセクションがあり、一般的なヘッドホンモデルをイコライジングで最適化し、フラットなリスニング環境にしてくれます。
対応しているヘッドホンを持っていなくてもプラグインの効果はありますが、対応していれば、さらに信頼性が上がるといった感じです。アップデートによって、ヘッドホンプロファイルも追加されていくみたいです。
サポートされているヘッドホンはこちら → Supported headphone models
ということで、ヘッドホンを使ってミキシングするプラグインになりますが、自宅のモニター環境が揃っていなかったり、不安がある場合に、最終的に dearVR MONITOR を使ってヘッドホンで確認してみると安心できると思います。特にモバイル環境でミックスするユーザーには、非常に便利なツールになります。
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