Lunacy Audio CUBEのレビュー

Lunacy Audio から CUBE がリリースされています。CUBE は、最大8サンプルの革新的なサンプラーおよびベクトルシンセプラグインです。本記事では、CUBEのレビューを行います。

CUBEとは？

CUBEは、革新的なサンプラーおよびベクトルシンセプラグインです。最大 8 つのサウンドをロードし、クリエイティブな3Dサンプルモーフィングエンジンを使用してブレンドし、これまでに聞いたことのない進化するサウンドとテクスチャを作成します。現代のエレクトロニック、ヒップホップ、ポップ、ジャンルを超えたトラックに無限のインスピレーションをもたらします。

• 100種類以上のサンプル楽器: 複数のダイナミックレイヤーを持つ3000以上のサンプル。
• 500種類以上のプリセット: 経験豊富な作曲家やプロデューサーによって巧みに作成されたプリセット。
• 40種類以上のオービット: パッチを変換するための創造的なモーションプリセット。
• 8つのサンプラー: それぞれにアルペジエーター、フィルター、エンベロープ、ステップシーケンサーなどが搭載されています。
• 13のFXモジュール: フィルター、EQ、ディストーション、ビットクラッシャー、コンプレッサー、コーラス、フェーズ、ディレイ、リバーブ、リミッター。
• 高度なモジュレーション: 詳細なLFOが4つ、マクロコントロール、美しくデザインされたモジュレーションマトリックス。
• カスタムグラフィックエンジン: 独自のOpenGLグラフィックエンジンで、リアルタイムにサウンドを視覚化。
• オービットカスタマイザー: 軸ごとのコントロールで自分だけのオービットを作成して保存。
• ランダマイゼーションアルゴリズム: サウンド、オービット、FXをランダム化して新しいパッチを迅速に作成。
• エコモード: RAM使用量とCPU負荷を最小限に抑える特別なCPU節約機能。
• ユーザーオーディオ: お気に入りのWAVまたはSFZファイルをファクトリーサウンドとミックス＆マッチ。
• 拡張可能なコンテンツ: 新しい機能、プリセットパック、サンプルセットでCUBEライブラリを拡張。

CUBEの使い方

ベクトルシンセシスは、正方形の4隅にサウンドを配置して座標位置によってブレンド具合が変わりますが、CUBE は奥行きが追加され、名前のとおり立方体の8つの隅にサウンドを配置することができます。さらに Orbits 機能でモーションを追加して、立方体のなかを自在に動き回ることにより、サウンドの幅が広がります。

まずは、慣れるためにプリセットを色々試してみるのが良いと思います。カテゴリーやキャラクターごとに検索できます。

サウンド部分を見ていきましょう。8つのサンプラーエンジンが用意されています。AからHまで立方体の各隅に割り当てられています。

個別に見ていくと、内臓サンプルからブラウズすることも、所持しているサンプルを読み込むこともできます。簡単なサンプル編集に、エンベロープ、トーンコントロール、プリセット機能付きのアルペジエーターが備わっていてます。

Orbits は、8つのサンプルのブレンド具合を決めます。マウスをドラッグして、手動で位置を決めることも(Shift + ドラッグで奥行き)、Orbit機能をオンにして、自動で動かすこともできます。Orbits もプリセットが用意されているので、簡単にいろいろな動きを試すことができます。

また、独自の動きを自分で作ることもできます。線と点の切り替えや、大きさや回転、スピードなどが調整可能です。

モジュレーションは、4つの LFO とモジュレーションマトリックスが備わっていてます。LFOはそれぞれ、Sin、Triangle、Saw、Square、Random、Custom、Stepから選択できます。

モジュレーションをかけるときは、右下の MODULATORS を押すと LFO の文字が表示されるので、それをコントローラーにドラッグします。モジュレーションが動いている様子は表示されないです。

エフェクトは、Filter、EQ、Dist、Comp、Chorus、Delay、Reverb、Limiter です。あとは、簡易版の CUBE Mini も販売されていますが、 Orbits がありません。

CUBEの評価

ということで、革新的で面白いシンセプラグインになります。特徴的には、動かし続けるような複雑なサウンドが得意なので、無限のバリエーションがあり、サウンドプリセットや Orbits のプリセットを試していくだけでもかなり遊べます。いろんなメディアで受賞歴のあるシンセですし、Rent To Own も用意されているので、是非試してみてはいかがでしょうか。

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