Vengeance Sound から VPS Avenger バージョン 2.0 が登場しました。4 年以上の献身的な開発を経て、多数の画期的な機能と、ユーザーエクスペリエンス強化のためにGUI が刷新されています。
2023年8月24日から11月24日の間にVPS Avenger 1を購入したユーザー(RTO含む)はVPS Avenger 2への無料アップグレードの対象となります。それ以前に Avenger を購入したユーザーは、購入したショップからアップレグレード版を安く購入できます。
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Avenger 2
VPS Avenger 2 は、これまでにないほど多用途で最高のサウンドのシンセです。 VPS Avenger にできないことは何もありません。VPS Avenger は、地球上で最高のサウンド デザイナーによる大量の機能と成長し続ける巨大なライブラリを提供します。
![vengeance-sound-vps-avenger-2-01](https://dtmdays.com/images/2023/12/vengeance-sound-vps-avenger-2-01-1024x657.jpg)
![vengeance-sound-vps-avenger-2-03](https://dtmdays.com/images/2023/12/vengeance-sound-vps-avenger-2-03.jpg)
アップデートされて見た目が少しスッキリしましたが、レイアウトは変わらず、左側にブラウザーとエフェクトセクション、中央にオシレーターやタブ形式でアルペジエーターやシーケンサー、エンベロープがり、右側には、アンプセクション、フィルターセクション、シェイパー、LFO、モジュレーションマトリックスがあります。
バージョン2 になって以下のものが追加、改善されています。
- Spectral Granular モジュール
- 1500 個の新しいドラムループのライブラリが付属した新しいドラムループモジュール
- 250のプリセット、サンプル、ウェーブテーブルなどを備えた新しいファクトリーライブラリ
- ARP用ラチェットにより、複雑かつダイナミックなパターン作成が可能
- より正確なサウンド彫刻のための並列フィルタリング
- 新しいピッチクオンタイザーと ARP ランダマイザー
- サウンドの可能性を広げる革新的で創造的なエフェクトとリバーブ
- プリセットのオーディオプレビュー
- スムーズな 60fps インターフェイス、安定性の向上、CPU 効率の向上、読み込み時間の短縮
VPS Avenger 1 については以下の記事で紹介しているので、新しい機能を見ていきましょう。
Spectral Granular モジュール は、OSC から Granular の下の Spectral を選択します。
![vengeance-sound-vps-avenger-2-04](https://dtmdays.com/images/2023/12/vengeance-sound-vps-avenger-2-04.jpg)
動作は Granular Synthesis と似ていますが、「 grain 」はありません。このモードでは、FFT / タイムフリーズ アルゴリズムを使用して、サンプルの滑らかで素晴らしい cloudy のコントロールを実現します。左側の V-Saw の場所に、 特定の周波数領域を大幅に圧縮する「スペクトル エクスパンダ」があります。中央のエディターでサンプルのスピードや、逆再生、開始位置などを描画できます。
![vengeance-sound-vps-avenger-2-05](https://dtmdays.com/images/2023/12/vengeance-sound-vps-avenger-2-05-1024x656.jpg)
アルペジエーターにラチェットが追加され、ルーパーのようにステップを分割できるようになりました。Other の 「open settings popup」から分割するノートの音程とボリュームも調整可能です。
本格的な ARP ランダマイザーも追加されて、ランダムなメロディー生成も可能になりました。
![vengeance-sound-vps-avenger-2-08](https://dtmdays.com/images/2023/12/vengeance-sound-vps-avenger-2-08.jpg)
フィルターは、パラレル接続ができるようになっています。ルーティング部分の FILTERをクリックすると、SERIAL、PARALLEL モードを切り替えることができます。もともとオシレーターごとに異なるフィルターモジュールにルーティングできたり、各 FILTER モジュールに独自の AHDSR エンベロープがついていたり、comb フィルターや、talking/vowel フィルターを搭載していたりと、フィルター機能は豊富です。
![vengeance-sound-vps-avenger-2-09](https://dtmdays.com/images/2023/12/vengeance-sound-vps-avenger-2-09.jpg)
エフェクトには、Q4NTUM FX、RUTA VERB、BITBITE、ENV.FOLLOWER が新たに追加されています。
![vengeance-sound-vps-avenger-2-10](https://dtmdays.com/images/2023/12/vengeance-sound-vps-avenger-2-10.jpg)
まとめ
ということで、もともと機能豊富なシンセサイザーでしたが、さらに細かく正確なサウンドエディットができるようになっています。何と言っても見た目が良くなりましたね。Rent To Own も用意されていて、分割に近い形で購入できるシンセサイザーですので、是非この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
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