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ピッチシフタープラグインはボーカル、シンセ、ギターなどのエフェクトとしてサウンドデザインに使用したり、キックやスネアのチューニングに使用したりします。また、ボーカルのハモリを作成する為にも使用されたりします。同じようなツールにピッチ補正ソフトやオートチューンなどの専用のツールもありますが、ここでは、エフェクトとして使用できるピッチシフターを紹介します。
ピッチシフターとは
ピッチシフターとは、シンセサイザーなどのデチューンと呼ばれる機能と同じで、ピッチを変更することができるエフェクトです。ピッチをずらした音を原音に混ぜ、音に広がりや厚みを持たせる事ができます。似たようなエフェクトに、ハーモナイザーや、オクターバーが存在します。違いは、ハーモナイザーは原音に3度上や5度下などのハーモニーを付け加え、オクターバーは原音にオクターブ下の音を付け加えます。
ピッチシフターの仕組み
ピッチシフターは再生スピードを変換させてピッチを変化させます。倍のスピードで再生するとピッチはオクターブ上がり、半分のスピードで再生すると、オクターブ下がります。再生速度を変えると音の長さも変わってきます。倍のスピードで再生すると、音の長は半分になり、半分のスピードで再生すると、音の長さは倍になります。この音の長さの変化をデジタル処理で足したり削ったりして、ピッチだけ変更出来るようにするのがピッチシフターです。
ピッチシフターの使い方
ピッチシフターはハーモナイザーやオクターバーと違ってセント単位でピッチ変更できます。ボーカルにほんの少しだけピッチをずらして、原音とミックスして厚みを持たせることができます。また、原音を半音下げて、キーを変更してしまう事もできます。フォルマント機能が付いているプラグインでは、サウンドの音色を変更する事ができます。フォルマントシフトでオーディオのピッチを維持したまま声質だけを変化させたり、男声を女声に変化させたりするなどの効果を得ることができます。シンセサイザーやギターなどにハーモニーを追加してよりクリエイティブなエフェクトとして使用することもできます。
オススメのピッチシフター
オススメのピッチシフターを紹介します。ピッチシフターだけでなくハーモナイザーやその他のプラグインも混ざっていますが、ピッチシフトができるプラグインです。
Eventide - H910 Harmonizer
Eventide H910 Harmonizerのモデリングプラグインです。Eventide版とUAD版のプラグインがあります。Eventide版の方は2台を一つにまとめた 「H910 Dual」がボーナスで付いてきます。主にボーカルやバックグラウンドボーカルに使用します。
- ピッチはManual、Envelope、Anti-Feedback、Keyboardを使ってコントロールできます。
- キーボードはMIDIを使ってコントロールできます。
- ディレイ機能があります。
- AAX、AU、VST3に対応しています。
Eventide →
Plugin Boutique →
ADSR Sounds →
PluginFox →
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サウンドハウス →
Soundtoys - MicroShift
MicroShiftは、簡単にサウンドを広げることができます。Eventide H910でやるようなことを手軽に行なえます。操作は3つのスタイルから1つのボタンを選択し、エフェクト量をdry/wetで調節するだけです。主にボーカルやバックグラウンドボーカルに使用します。
- 3つのスタイルから選ぶだけの簡単操作です。
- style1 : H3000 preset #231のモデリング
- style2 : H3000 preset #519のモデリング
- style3 : ヴィンテージハードウェアユニットAMS Neve DMX 15-80のモデリング
- よりシンプルなLittle MicroShiftが付属
- ディレイ機能
PLUGIN BOUTIQUE →
PluginFox →
Best Service →
Soundtoys - Little AlterBoy
Little AlterBoyは、ピッチシフトとフォルマントシフトが操作できるプラグインです。さらにロボットボイスやハードチューンなどのエフェクトにアナログサチュレーションも付いています。主にボーカルに使用しますが、エレクトリックドラムのキックやスネアにも使えます。
- ボーカルのピッチとフォルマントをシフトできます。
- 通常のピッチシフトに加え、半音クオンタイズ、ロボットボイスの選択が可能です。
- MIDIを使用してボコーダーのようなエフェクトをかけられます。
- アナログサチュレーションが付いています。
- AAX、AU、VST2に対応しています。
PLUGIN BOUTIQUE →
PluginFox →
Best Service →
zplane - ElastiquePitch V2
ELASTIQUE PITCH は、DAWユーザーなら耳にしたことがある zplane élastiquePro のリアルタイムピッチシフトプラグインです。多くのDAWやツールに採用されているアルゴリズムなので、信頼性や品質は抜群です。ピッチシフトとフォルマントシフトにディレイ、フリーズ機能が備わっています。
- ピッチシフト
- フォルマントシフト
- ディレイエフェクト
- フリーズエフェクト
PLUGIN BOUTIQUE →
PluginFox →
Best Service →
サウンドハウス →
Soundtoys - Crystallizer
Crystallizerは、Eventide H3000のプリセットのモデリングです。このプラグインはギターやシンセサイザーなどのエフェクトとして使用します。リバースエコーやクラシカルなピッチシフトを使用して、様々なエフェクト効果を作成できます。
- 3オクターブまでのピッチシフト
- ピッチシフトかリバースエコーを選択可能
- ディレイとスライス機能
PLUGIN BOUTIQUE →
PluginFox →
Best Service →
Polyverse - Manipulator
Polyverse Manipulatorは、ボーカルプロセッサー系のピッチシフターです。ボーカルだけでなく、ベースやシンセにも使用でき、サウンドをクリエイティブに激変させることができるエフェクトプラグインです。
- ボーカルや楽器のピッチと音色を変更
- 10種類のエフェクトの組み合わせによる無限の効果
- 幅広いモジュレーション機能
- ライブパフォーマンスのためのリアルタイムゼロレイテンシー処理
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PLUGIN BOUTIQUE →
PluginFox →
Best Service →
サウンドハウス →
Waves Audio - Doubler
Doubler はボーカルやギターなどに簡単にダブルトラッキングを作れます。
- 100セントまでのピッチシフト(半音上げ、半音下げまで)が可能で、オクターブ下のみ追加できます。
- ディレイとモジュレーション機能があります。
- モノラルをステレオに変換できます。
- AAX、AU、VST3に対応しています。
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Waves →
Waves Audio - Torque
Torque はドラム専用のピッチシフターです。Torque(トルク)と呼びます。ドラムトーンシフターと呼ばれていて、要は周波数帯とスレッショルドで指定した音を、ピッチシフトでチューニングきます。キックやスネア、タム単体からドラムバスチャンネルにまで使用できます。
- 1オクターブの範囲でピッチシフトが可能です。
- ドラムリプレーサーを使うより手軽です。
- AAX、AU、VST3に対応しています。
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Waves →
FAQ
ピッチシフターの比較方法は?
ピッチシフタープラグインを比較する際には、自分のニーズに合わせてリアルタイム処理の必要性、ピッチシフトの範囲、フォルマントシフト機能、追加エフェクトの有無、価格帯などを考慮することが重要です。適切なピッチシフタープラグインを選び、音楽制作の質を向上させましょう。
まとめ
各ピッチシフタープラグインには、それぞれ独自の特徴と用途があります。自分のニーズに合ったピッチシフタープラグインを選び、サウンドデザインを向上させましょう。
厳選されたエフェクトプラグインのリストを紹介しています。詳細は、以下の記事でチェックしてください。