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ReWireを使ってCubaseとAbleton LIveを同期させることができます。
ReWireで同期させる場合、Cubaseがホスト、Ableton Liveがデバイスになります。
※CubaseはRewireデバイスにはなれません。
※Ableton Live 11からReWireは使えなくなりました。
MIDIでの同期方法は「CubaseとAbleton LiveをMIDIで同期させる」という記事で解説しています。
ReWireのルール
基本的に最初に起動したDAWがホスト、その後に起動したDAWがデバイスになります。
終了する時は逆にデバイスのDAWを閉じてから、ホストのDAWを閉じます。
CubaseとAbleton LiveをReWireで同期させる手順
- Cubaseを起動する。
- CubaseでReWireを有効にする。
- Ableton Liveを起動する。
CubaseのReWire設定
Cubaseを起動したら、「スタジオ」 > 「ReWire」 > 「ReWire 設定...」 を開きます。
Ableton Live にチェックを付け、「適用」を押して閉じます。
これでReWireが有効になりました。
次にReWire Chの入出力を設定します。
「スタジオ」 > 「ReWire」 > に「Ableton Live ReWire」 が表示されるようになったので開きます。
Ableton Liveの ReWire Chが表示されるので必要な分だけ電源ボタンで有効にします。
Ableton LiveのStereo Outだけ欲しい場合は 「Mix L + Mix R」だけ有効にすれば良いですし、パラアウトしたい場合はステレオ32chまで有効にできます。※モノラルにはできません
これでプロジェクトウインドウのトラックリストとミキサーに有効にしたReWire Chが表示されます。
Ableton LiveのReWire設定
CubaseでReWireを有効にしたら、Ableton Liveを起動します。
ReWireデバイスとして起動できていれば、起動画面に「ReWire デバイスとして動作中」というメッセージが表示されます。
あとは、トラックのアウトプットを好きなようにReWire Outに設定するだけです。
Ableton LiveをReWireデバイスとして使う場合の制限
- Ableton Liveでサードパーティー製のVST/AUプラグインが使用できなくなります。
- Ableton Liveでオーディオインターフェースの入出力が使用できません。
- MIDI同期の入出力が無効になります。
CubaseとAbleton LiveのReWire同期のメリット
- Cubase、Ableton LIveどちらからでもトランスポートが同期します。
- CubaseでAbleton Liveのインストゥルメントが使用できます。
- Cubaseで書いたMIDIをAbleton Liveに送ることができます。
- Ableton Liveのサンプラー機能をCubaseで使用できます。
CubaseとAbleton LiveのReWire同期のデメリット
プロジェクトが2つになるので起動・終了と管理の手間が増えます。それとDAWを2つ扱うので操作とルーティングが複雑化します。あとはReWireの動作が不安定だったりするので、フリーズするリスクがあります。
まとめ
個人的にはAbleton Liveのサンプラー機能が好きなのでサンプルを切り貼りするようなトラックはすべてLiveで編集し、その他をCubaseで作業しています。ReWireも廃止されてしまったので、今後うまく連携ができるものが出てきてくれる事を願っています。