D16 Group から LuSH-2 がリリースされています。 LuSH-2 は、Roland SH-101 を参考にした Lush-101 の後継機になります。
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LuSH-2
LuSH-2 は、マルチレイヤーのポリフォニックシンセサイザープラグインです。8つのレイヤーが備わっており、各レイヤーは独自のパラメーターとボイス数を持つ独立したシンセサイザーです。レイヤーごとに異なる MIDI チャンネルをリッスンすることもできるので、マルチティンバー楽器としても機能しますし、レイヤーを重ねて複雑なサウンドテクスチャを作成することもできます。
Global Preset 横の歯車マークからキーボードゾーンを設定でき、レイヤーごとにキーボードを分割することができます。
レイヤーごとに異なる MIDI チャンネルをリッスンしたい場合は、Options > MIDI > Channels Setup から設定できます。これで、レイヤーごとに違う演奏をさせることが可能です。
Mixer の OUTPUT からプラグイン出力にルーティングでき、レイヤーごとにパラアウト可能です。8つのレイヤー用のチャンネルストリップと REVERB、DELAY、CHORUS の3つのセンドエフェクト用のチャンネルが備わっています。本格的なミキサーが備わっているのでサウンドの調整がやりやすいです。
サウンド部分を見ていきましょう。ボイス数は最大32で、ユニゾン数は最大16です。ユニゾンはボイス数を使うので、ボイス数が8の場合はユニゾンは4までが限界です。
オシレーターは次の4つがあります。
- Square (パルス幅のコントロールと、Hard Sync)
- Sawtooth (Hard Sync と Supar Sawオプション)
- サブオシレーター(5種類、1から2オクターブ下の square、sawtooth)
- ノイズジェネレーター (White、Pink、Brown)
4つのスライダーを使ってそれぞれのオシレーターをミックスして使います。パルス幅の調整は VCO 左側の PULSE の WIDTH でコントロールできます。ボリュームエンベロープは VCA からソースを選択します。エンベロープとLFOの組み合わせも可能です。
フィルターは直列に接続された2つのフィルターが搭載されています。1つ目は LP、HP、BP を選択できるマルチモードフィルターで、2つ目はシンプルなハイパスフィルターです。
エンベロープと LFO は2つずつ搭載されています。
インサートエフェクトはレイヤーごとに2つのエフェクトが使用できます。次のエフェクトが搭載されています。母音フィルターやビットクラッシャーは珍しいですね。
- Chorus
- Flanger
- String Ensemble (Chorus & Phaser)
- Phaser
- Vowel Filter
- Distortion
- Decimator
- Tremolo
アルペジエーターは通常のアルペジエーターと、コードモードをオンにするとゲートとして機能します。下段の Tie の LED は次のステップと結合されるので、音を伸ばしたい時に使用します。
Modulation Matrix で、MIDI イベントを使用して、サウンドのパラメーターを変更することも可能です。9つのモジュレーションソースが用意されています。
ほとんどのコントロールがスライダーなので中級者向きなシンセサイザーですが、高品質で機能も多く追加されています。思いついた事はほぼなんでもできるくらいの機能が備わっており、完成度の高いシンセサイザーです。是非試してみてはいかがでしょうか。
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