Mastering The Mix から LEVELS がリリースされています。LEVELSは、様々なメディアに適したマスターを作るために最適なメータープラグインです。本記事では、LEVELSのレビューを行います。
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LEVELS
LEVELSは、PEAK、STEREO FIELD、LUFS、LRA、DYNAMIC RANGE、BASS SPACE の 6つのメーターを搭載したメータープラグインです。LEVELS には、CD、クラブ、ストリーミング、Youtube などのプリセットがあり、どこで聴いても音楽が素晴らしいサウンドになるようにサポートします。
メーターは、PEAK、STEREO FIELD、LUFS、LRA、DYNAMIC RANGE、BASS SPACEの 6つのセクションに分かれています。各メーターのターゲット値は、左下からプリセットを選択するか、右上の歯車アイコンからユーザー好みに設定できます。
プリセットは、CD、Club、Apple Music、Soundcloud、Spotify、YouTube など各配信に最適になるよう用意されています。
設定したスレッショルド値を超えると各アイコンが赤く表示されます。PEAKは、Peak か True Peak を確認できます。設定から True Peak の表示ができます。
LUFS は、左側が 3秒の short-term LUFS で、右側が integrated LUFS になります。曲全体の integrated LUFS が各配信で重要になってきます。
STEREO FIELD は、ベクトルスコープ、コリレーションメーター、L-R メーターの3種類のメーターがあります。
ベクトルスコープは、ステレオフィールドの確認に使用します。上部の FILTER で周波数範囲を設定できるので、どの周波数範囲が広がっているかの確認ができます。コリレーションメーターは左側の +1 〜 -1 の範囲のメーターです。-1に近いと位相の問題があります。下側が L-R メーターで、左右どちらかのレベルが大きいと片側に振れて赤色に変わり、左右のバランスの問題を確認できます。
DYNAMIC RANGE は、数値が低いほど、トラックのダイナミックレンジが小さいことを表します。コンプレッション量やリミッター量が多すぎるとダイナミックレンジが小さくなるので、トランジェントの明瞭さやパンチ、曲の活力などが失われる可能性があります。なので、ひとつの目安として役に立つメーターです。
Loudness Range は、大まかに言えばトラックのヴァース、コーラス、その他のセクションなどの音量の違いを把握できるメーターです。トラックのさまざまなセクション間でラウドネスに大きな差がある場合、ラウドネス範囲はより高い数値になります。壮大なバラードでは高くなりますし、ロックやダンスミュージックでは低くなります。曲のジャンルにもよりますし、あまり使わないかもしれません。
BASS SPACE は、キックとベース以外のトラックに不要な低周波が含まれているかどうかを確認するメーターです。キックとベースをミュートにして使用します。これは他のトラックに余分な低周波が含まれていない方がキックとベースがクリアでパワフルに聞こえるので、他のトラックの低域の確認に使用します。赤色で表示されたらトラックを特定して、ハイパス処理します。
ということで LEVELS を見ていきましたが、シンプルで見やすく、STEREO FIELD の L-R メーターや BASS SPACE など独自性もあるのでオススメのメーターです。縦長や横長のメーターではないのでモニターひとつだと常時表示しておくには邪魔かもしれません。アイコンのみのコンパクト表示もできますが、緑色か赤色の確認で、数値までは確認できません。機能的にはオススメのメーターなので是非試してみてはいかがでしょうか。
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