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テープエミュレーションプラグインは、オープンリールデッキなどのテープレコーダーをエミュレートしたプラグインです。ソフトなサチュレーションを発生させ、暖かみを足してくれます。今回はそんなテープエミュレーションのオススメのVSTプラグインを紹介します。
テープエミュレーションとは
テープエミュレーションは、スタジオ用のヴィンテージなオープンリールデッキなどをエミュレートしたプラグインです。「テープマシン」や「テープレコーダー」、「テープサチュレーション」などと呼ばれます。
アナログテープレコーダーとは
アナログテープレコーダーは磁気テープなどを使って記録するレコーダーですが、デジタルレコーディングと違い、レベルオーバーでクリップさせても使える音になります。むしろテープの特性による自然につぶれた音と歪みが混ざった良い音として、好んでレベルオーバー気味に録音されています。
オススメのテープエミュレーション
UAD - Studer A800 Tape Recorder
Studer A800 Tape Recorder は、マルチチャンネルテープレコーダーである Studer A800 のエミュレーションプラグインです。Studer A800 は1987年に発売されてから30年以上に渡って多くのミュージシャンやエンジニアに愛されてきました。アナログならではの暖かみや、ソリッドな低域、そして全体的に特徴のある Studer A800 ならではのサウンドがあります。
- マルチチャンネルテープレコーダー
- インプット、シンク、リプロの信号パスから選択可能
- 7.5、15、30からテープスピードを選択可能
- 250、456、900、GP9からテープを選択可能
- +3、+6、+7.5、+9からテープキャリブレーションを選択可能
- ハム、ヒスノイズを調節可能
- GANG CTRLSでインサートされたすべての Studer A800をコントロール可能
- エンハンスEQコントロール
PLUGIN BOUTIQUE →
UAD - Ampex ATR-102 Mastering Tape Recorder
Ampex ATR-102 Mastering Tape Recorder は、2チャンネルのマスタリングテープレコーダーであるAmpex ATR-102のエミュレーションプラグインです。ATR-102は1976年以来、世界中のレコーディング・マスタリングスタジオで使用されています。ATR-102を使用すればDAW環境でクラシックなテープによるミックスダウンのサウンドを得ることができます。
- 2トラック マスタリングテープレコーダー
- インプット、シンク、リプロの信号パスから選択可能
- 3.75、7.5、15、30からテープスピードを選択可能
- 250、456、468、900、GP9、35-90、111からテープを選択可能
- +3、+6、+7.5、+9からテープキャリブレーションを選択可能
- 1/4インチ、1/2インチ、1インチからテープヘッドのタイプを選択可能
- エンハンスEQ
- ハム、ヒスノイズを調節可能
- ワウ・フラッターを調節可能
- テープディレイ機能
Softube - Tape
Softube Tape は、スイス製ハイエンドオープンリールマシン、トランスベースマシン、イギリス製テープマシンの3機種をひとつのプラグインにまとめたエミュレーションプラグインです。簡単な操作性と低負荷でミックスにアナログテープのスムージング効果を得られます。
- テープレコーダー
- 3種類のテープレコーダーから選択可能
- AMOUNTでエフェクト量を調節可能
- 1.875、3.75、7.5、15、30からテープスピードを選択可能
- テープの摩耗をコントロール
- HF コントロール
- クロストークをコントロール
- ノイズのOn、Off
- Dry/Wetコントロール
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PLUGIN BOUTIQUE →
MI7 →
IK Multimedia - T-RackS Tape Machine Collection
T-RackS Tape Machine Collection は、アナログテープマシンを象徴する4機種を、ひとつにまとめたバンドル・コレクションです。トラックにまとまりと暖かさ、テープならではの質感を加え、テープマシンならではの、音楽的な豊かさを手に入れられます。
- 4種類のテープレコーダー
- Tape Machine 440 : Ampex 440Bをモデルにしたプラグイン
- Tape Machine 80 : Studer A80 Mk Ⅱをモデルにしたプラグイン
- Tape Machine 99 : Revox PR99 Mk Ⅱをモデルにしたプラグイン
- Tape Machine 24 : MCI JH24をモデルにしたプラグイン
- インプット、リプロの信号パスから選択可能
- テープスピードを選択可能
- テープタイプを選択可能
- バイアス、フィルターコントロール
Best Service →
McDSP - Analog Channel (AC202)
Analog Channel に含まれるAC101はプリアンプのエミュレーションですが、AC202はアナログテープマシンのエミュレーションプラグインです。ヘッドはAmpex MM 1200、Studer A80 mkII、Otari MX-80、Sony APR-5000、Tascam ATR60などがありますが、ロールオフやヘッドバンプを周波数ディスプレイを見ながら調整できるなど、細かなカスタマイズが可能なプラグインです。Native と HD の違いは、Avid HDX システムのDSPで実行できるかどうかなので、ほとんどのユーザーは Native 版でいいと思います。
- アナログテープマシン
- 6種類の再生ヘッドとロールオフ、ヘッドバンプをコントロール
- 7.5、15、30からテープスピードを選択可能
- Vintage、Modernからテープタイプを選択可能
- IEC1、IEC2からEQタイプを選択可能
- 再生ヘッドレスポンス・ディスプレイ
PLUGIN BOUTIQUE →
PluginFox →
Best Service →
まとめ
テープエミュレーションプラグインを使用すれば、アナログテープ特有の暖かみを足したり、トランジェントをソフトにしたりしてくれます。各トラックに挿して、個別のオーディオ素材ごとに設定を変えても良いですし、マスタートラックにも使用できます。
厳選されたエフェクトプラグインを紹介しています。詳細は、こちらの記事でチェックしてください。