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DAWの同期方法のひとつにReWireがあります。ReWireを使えば異なるDAWどうしを連携させることができます。
ReWireとは
ReWireは Propellarhead Software ABとSteinbergが開発した、2つのReWire対応ソフトウェア間でオーディオ・MIDIデータをリアルタイムでやりとりするためのシステムです。
ただ、ReWireは2020年に廃止され、各DAWで非推奨や廃止になっていく規格になりました。
開発のPropellarheadのDAWであるReasonが11からVST/AUプラグインとして使用できるようになりReWireを廃止、Ableton Liveも11からReWireが廃止されました。FL StudioもReWireは廃止予定で、VST/AUとしての使用を推奨しています。
ReWireでなにができるのか
ReWireを使えば異なるDAWを連携させることができ、メインとなるDAWにVSTiのように他のDAWを使うことができます。ただ、ホスト → デバイス(クライアント)のような関係性があり、ほとんどのDAWがReWireホストになれますが、ReWireデバイスになれるDAWは Reason、Ableton Liveぐらいで、連携できるDAWは少ないです。
しかし、連携できればホスト、デバイスどちらのDAWから再生しても同期して再生されるので、MIDIを利用した外部同期よりも便利です。
ReWireホスト ReWireデバイス
DAWを起動する順番でホスト、デバイスが決まり、ReWireホストとして使いたいDAWを最初に起動します。そのDAWでReWireを有効にしてから、もうひとつのDAWを起動すると自動的にReWireデバイスとして動作します。ただし、そのDAWがReWireデバイスとして使える場合のみです。
下記のように、ReWireデバイスになれるDAWは少なく、ReWireホストどうしでは連携できません。
ReWireホスト
- Pro Tools
- Cubase
- Studio One
- Logic Pro
- FL Studio
- Ableton Live
- Sonar
- MOTU DP
ReWireデバイス
- Ableton Live
- FL Studio
- Reason
- Finale
- Sibelius
Rewireデバイスの制限事項
Ableton Live
Ableton LiveをRewireデバイスとして使う場合は、サードパーティー製のVST/AUプラグインは使えません。ReWireホストのDAWでは使用できます。
オーディオインターフェースの入出力や録音も制限され、ReWireホストのDAWでのみ使用できます。
まとめ
個人的にはReWireでCubaseとAbleton Liveを連携させて使っていたので、廃止されて残念でなりません。動作が不安定だったり問題もありましたが、MIDIの外部同期ではホストアプリケーションの再生でしか同期されませんし、Pro ToolsがAbleton linkに対応したのに Cubaseが対応していなかったりと、なかなかすべてに対応できる良い連携方法がないのが現状です。