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ダイナミクス系のエフェクトのなかでも、ディエッサー(De-Esser)はボーカルトラックに重要なエフェクトです。ディエッサーを使えば耳障りな歯擦音を抑えることができます。今回はそんなディエッサーのオススメのVSTプラグインを紹介します。
ディエッサー(De-Esser)とは
ディエッサーとは、基本的にはコンプレッサー・リミッターと同じ原理ですが、レベルを検出する直前にハイパスやイコライザーで高域を強調してからレベルを検出します。これにより、サ行などの子音成分が入ってきたときのみ圧縮されます。
歯擦音(Sibilance)とは
歯擦音とは、サ行やザ行を発音するときに息が歯の裏に当たって発生する耳障りな音です。スーやシューなど強めの音がします。「チ」や「ツ」の発音でも歯擦音が発生します。
オススメのディエッサープラグイン
FabFilter - Pro-DS
Pro-DS は、シンプルで使いやすいインターフェイスとリアルタイムで波形を見ながら調節が可能なディエッサーです。高品質のSingle Vocal検出アルゴリズムはボーカルの処理において、簡単な操作で歯擦音を除去し、クリアな音質をもたらします。
- 高感度/高精度の歯擦音検出
- 広帯域またはリニアフェイズ・スプリットバンド処理
- 15msまで調整可能なレイテンシー
- mid-onlyまたはside-onlyのプロセッシング処理
- 最大4倍のリニア位相のオーバーサンプリング
- リアルタイムディエッサー表示
- VST、VST3、Audio Units、AAX Native対応
PLUGIN BOUTIQUE →
ADSR Sounds →
PluginFox →
Sonnox - Oxford SuprEsser
Oxford SuprEsser は高機能なディエッサーに加え、ダイナミックEQも備えたプラグインです。シンプルな操作で歯擦音処理が行えるディエッサーと、20Hz〜20kHzまでの帯域から特定の周波数に的を絞ってコンプレッサー処理できるプラグインの組み合わせです。
- シンプルな歯擦音以外にも対応可能なディエッサー
- 問題のある周波数だけを処理可能なリニアフェイズ・ダイナミックEQ
- 入力レベルにスレッショルドが追従して変化するオート・レベル・トラッキング機能
- 問題のある周波数ピーク、ゲインリダクション量を視覚的に確認可能
- 3つのListenモード
- VST2、VST3、Audio Units、AAX Native、AAX DSP対応
- iLok2以上 or iLok Cloudに対応
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PluginFox →
まとめ
ディエッサーの仕組みを知っていればマルチバンドコンプレッサーやサイドチェーン付きのコンプレッサー、ダイナミックEQなどで同じような効果を得ることができますが、歯擦音用にディエッサーを持っていたほうが操作は簡単です。FabFilter Pro-DSはどこの部分に効果があるのか波形で視認できるので安心できます。
厳選されたエフェクトプラグインを紹介しています。詳細は、こちらの記事でチェックしてください。