Synchro Artsからボーカルピッチ補正ツールのRePitchがリリースされています。RePitchはピッチを自動的に修正したり、詳細なピッチ、タイミング、レベル、フォルマントを変更したりできます。
Synchro Arts RePitch
RePitchは、完全にチューニングされたボーカルを得るための課題に対応しているため、パフォーマンスの感触や雰囲気を損なうことなく欠陥や不完全性を取り除くことができます。高度な検出機能を搭載したRePitchのインスタント自動ピッチ補正は数秒で適用でき、より詳細な編集が必要な場合は手動ツールで微調整することができます。また、Synchro ArtsのVocAlign Ultraと連携して、ピッチとタイミングの変更をリアルタイムで複数のダブルに転送できます。
画面はスッキリしていて、シンプルです。機能的には、スケール機能、マクロによる全体修正、ピッチ、タイミング、レベル、モジュレーション、フォルマント(全体)、ワープです。
ドローツールはMelodyneにはなく、レベル調整はAutoTuneにないので、差別化できそうな感じはします。
一つ注意したいのが、AAX、VST、AU、ARAのどれを使うかによってプラグインの挙動が違うので、環境によって使用感が全然変わります。
左がARAのセッティング画面で、右がVST3のセッティング画面です。まず、ARA以外だとBar Beatが表示されません。テンポに合わせた縦軸の線なので、タイミングの調整するには結構重要ですね。
それと、ARAはプロジェクトフォルダにデータを保存することができますが、VST3は設定でDAWプロジェクトを選んでもローカルのRePitchVst3に保存されます。この辺りはユーザーによって好みが分かれると思います。
通常のピッチツールはCubaseのVariAudioに似ています。VariAudioと違いSpilt Toolが分かれているので操作はしやすいと思います。あと、全体的にシンプルに見えますがドローツールを備えているので細かい微調整も可能です。
RePitchはレベルディスプレイからボリュームを調整できますが、これがかなり見やすいです。水平ラインを見ればはみ出している大きすぎる音が一発でわかります。
タイミングとワープツールは、使いづらいです。ただ、タイムベースの機能はアップデートで追加予定だそうです。
ということで上にも書きましたが、ARAが使えるかどうかで評価が変わってくると思うので、一度自分の環境でテストしてみることをオススメします。ピッチとレベルの修正は操作しやすく、自然な修正ができます。元のピッチを表示したままにできるので、コーラスを作るときに使っても面白いと思います。
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