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突然iLokが認識しなくなりました。iLokには寿命があり故障するまでの期間もバラバラです。そこでiLokが壊れたかもしれない、盗難・紛失にあった場合の手順を説明していきます。
iLokが故障したときの症状
- USBポートに挿しても認識しなくなった
- USBポートに挿した直後にiLokが数回点滅して消える
- iLok License Manager でグレーアウト表示されている
このままだとライセンスを入れてあるソフトやプラグインが起動できないので、ライセンスを移動させる必要があります。しかしiLokを認識しないとライセンスを移動できません。そこで次の手順が必要になります。
iLokが壊れたらやるべき手順
1.新しいiLokを用意
ライセンスを移動しなければならないので、新しいiLokを用意します。
普段から予備として用意しておくのが良いと思います。
2.壊れたiLokを冷凍庫で冷やしてみる
故障したiLokをフリーザーバッグに入れて冷凍庫で30分以上冷やします。
これはデータを読み取れなくなったHDDに使えるテクニックで、一時的にデータを読み取れるようになる可能性があるそうです。おまじない程度に試してみましょう。
3.壊れたiLokをUSBポートに挿す
• 認識した場合
一時的に認識している状態です。しばらくするとまた認識しなくなるので、今のうちに新しく用意したiLokにライセンスを移す作業を行います。
iLokのライセンス移動手順
- iLok License Managerを起動する
- 壊れているiLokを選択し、ライセンスをすべて選択
- ドラッグ&ドロップで新しいiLokにライセンスを移動
これでライセンスの移動は完了です。普段どおりに使用することができるようになります。
• 認識しない場合
※ここらは別途料金が発生し、英語での手続きが必要になります。
iLok 故障か iLok 紛失・盗難で手続きが変わってきます。
壊れた場合
- ilok.comのサポートページからRMA申請します。
- 故障したiLokをUSAのPACE社に送ります。
- PACE社がiLokを受け取ったら、ライセンスを回復し、iLokアカウントにライセンスを送ってきます。
- iLok License Managerから新しいiLokにライセンスを移動させます。
送料とライセンス回復費用$49.55(保証期間内は無料)が掛かります。
また、発送からライセンス回復までの期間はソフトが使えません。
盗難・紛失の場合
※ソフトウェアパブリッシャーによって再発行手数料がかかります。
Zero Downtimeに加入しておこう
iLokが壊れたときの手順で書いたようにiLokが故障した場合、非常にめんどくさくライセンスが回復するまでの期間ソフトが使えなくなります。そこでZero Downtimeに加入しておけば、RMA申請した時に14日の仮ライセンスが発行され修理期間中でもソフトがつかえるようになります。
Zero Downtimeは保険のようなもの
- 1本のiLokにつき年間$30かかります。キャンセルしない限り自動継続されます。
- 申込後7日間のクーリングオフ期間が設けられる。この期間中にサービスを利用すると$100の追加料金が発生する。(逆に言えばZero Downtimeに加入していなかったとしても緊急時に130$支払えばすぐに仮ライセンスを発行してくれる)
無料オプションのTLCは絶対にオンにしておこう
Zero DowntimeのオプションにTLC(theaf & loss coverage)とういうものがあります。このオプションは無料で、追加すると、iLok の盗難・紛失の場合にも、iLok が故障した場合の RMA と同様のサービス(各ライセンス発行元に問い合わせる手続きなし に、正式ライセンスを再発行すること)が可能となります。
- このオプションは第2世代、第3世代のiLokが必要です。
- iLok License Managerからオンにすることができ、90日ごとにリフレッシュボタンを押して更新作業が必要です。
まとめ
zero downtime加入後TLCオンで紛失した場合、RMA申請後すぐに14日の仮ライセンスが発行され、数日後に正式ライセンスが発行されます。そして壊れたiLokを送る必要がないということです。
現状これが一番良い方法だと思います。
iLokは壊れます。iLock クラウドという認証方法もありますが、すべてのプラグインが対応しているわけではありませんし、iLock cloudは常にネットに接続していないと使えなかったり、ライセンスのサーバーが落ちると使えません。締め切りなどある方は、常にiLokの予備を用意しzelo downtimeに加入後 TLCをオンにすることをオススメします。