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sonible smart:gateのレビュー

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sonible から smart:gate がリリースされています。smart:gate は指定したターゲットソースのみにゲートをかけることができるインテリジェントなゲートです。

smart:gate
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smart:gate

smart:gate は、インテリジェントなコンテンツ認識型のゲートです。このプラグインは、選択したターゲットソース (ボーカル、キックなど) の存在を自動的に検出し、このソースに集中できるようにします。そのため、従来のゲートとは異なり、入力信号のレベルに応じてゲートの開閉をするのではなく、ターゲットソースに属する信号成分にのみ反応します。このコンテンツ認識機能により、バックグラウンド信号がターゲットソースのレベルを超える場合でも、信頼性の高い結果が得られます。

要はキックなどのゲートをかけたいターゲットを認識して、そのターゲットのみにゲートを適用できます。下の画像の場合、通常ゲートだと音の大きなスネアのみにゲートがかかります。

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ターゲットをキックにしてスキャンさせると、キックのみがターゲット(緑の線)され、キックのみゲートできます。スネアもスレッショルドを超えていますが、グレーアウトされてゲートは閉じています。

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ターゲットソースは、No Target、Vocals、Speech、Guitar、Bass、Keys、Kick、Snare、Toms、Hi-Hat と、ゲートが必要になりそうなソースは一通り用意されています。No Target を選択すれば、通常のゲートして機能します。

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ゲートのパラメーターをコントロールすると、リアルタイムでグラフィカルに確認することができます。ゲートの動きが非常にわかりやすいです。上部のピンク色のディスプレイでゲートの動きを視認しやすくなっています。波形の中の色の濃い部分が実際に鳴っている部分ですが、黄色で囲った部分を見ると、薄い部分があるのが分かると思います。これは、アタックやリリースなどのパラメーターによって削られている部分が一目で確認できるので、パラメーターの調整がやりやすいです。

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独自のパラメーターに Level Bias があり、 0から100%でコントロールできるのですが、これは、緑の波形の形が変わります。キックやスネアなどのトランジェントを扱う楽器だと減衰のコントロールができます。緑の波形に合わせてピンク色のディスプレイも変化しているのがわかります。減衰が遅すぎると、他の楽器も漏れてくるので、波形を見ながら調整します。

Threshold の下の Tolerance は、10% に設定すると、選択したスレッショルドの 90% に達するとゲートが開き始めるというもので、要はゲートの開閉がスムーズになります。

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あとは、画面下部に Impact というパラメーターがあるのですが、これは、Range に近い機能です。ピンク色のディスプレイも上にシフトして、下側に空きがあるので、完全に消してしまうのではなく、アンビエンスを残したい場合などに使えます。

帯域を分けてマルチバンドでゲートの動作を微調整することもできます。サウンドシェイプに使えるのですが、この辺りは少し難しい機能です。

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ということで、非常に便利なゲートです。スレッショルドの設定に苦労することなく使うことができます。独自のコントロールもありますが、波形を確認しながら簡単に設定できますし、ターゲットを設定しなければ、通常のゲートとしても使えます。是非、試してみてはいかがでしょうか。

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オススメのノイズゲートプラグインは次の記事で紹介しています。