Pulsar Muのレビュー

Pulsar Audio から Mu がリリースされています。Mu は、伝説的なオールチューブのステレオ・バリアブルミューコンプレッサーのエミュレーションプラグインです。

Mu

Mu は、伝説的なチューブコンプレッサー/リミッターの最も忠実なエミュレーションプラグインです。オリジナルにはなかった機能を搭載して、現代風に使いやすくなっています。

• Topology Preservation Technology による完全なエミュレーション
• M/S プロセッシング
• 外部サイドチェイン
• サイドチェインイコライザー
• Look ahead、look behind 機能によるゲインリダクションのタイミングコントロール
• VST2, VST3, AU, AAX
• iLok USB, iLok Machine, iLok Cloud

見た目はオリジナルから少し変更されて大きくなっています。ゲインリダクションメーターとサイドチェインコントロールに機能が追加されているので、ひとつのラックとして分かれています。ゲインリダクションメーターのラック部分をクリックすると、クラシックなVUメーターから、時間の経過に伴う現代風のゲインリダクションメーターに変わります。

コントロール部分はオリジナルと似ています。ツマミは Pro Tools と同じように command + マウスで微調整、option + マウス でリセットできます。

Release も本来は固定値のステップ式ですが、command + マウス　でラベル間の微妙な値に設定可能です。

ratio は comp モードで 1.5:1 、limit モードで 4:1 ですが、スレッショルドを下げるほど ratio が高くなる可変式です。

オールチューブなので、Input 上げるほどチューブディストーションが強くなります。

サイドチェイン機能が強化されていて、より詳細にコンプレッションのコントロールが出来るようになっています。Look (AHEAD / BEHIND) は、正または負の遅延を追加します。AHEAD の方向にノブを回すと検出が事前に行われるため、本来は得意ではない速いトランジェントのコントロールが可能になります。サイドチェイン EQ でコンプレッサーに送る信号を調整して帯域ごとのコンプレッション量を減らしたり、増やしたり細かい調整ができます。右側の Listen で サイドチェインの音だけを聞くこともできます。

ということで、見た目は少し変更されていますが、オリジナルより細かな調整が可能になっています。ミックスバスにインサートするだけでもチューブの暖かみや、カラーが追加されるコンプレッサーなので、是非試してみてはいかがでしょうか。

オススメのバスコンプレッサーは以下の記事で紹介しています。