Pulsar Audioから Manley Massive Passive EQをエミュレートした MASSIVEがリリースされています。Manley Massive Passive EQは世界中のマスタリングスタジオに置いてある有名なパッシブEQです。
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MASSIVE
Pulsar MASSIVEはミックス、マスタリングに使えるManley Massive Passive EQのエミュレーションプラグインです。元のManley Massive Passiveは4バンドイコライザーにハイパス/ローパスフィルターがついたステレオパッシブEQです。パラレルトポロジーという各バンドがパラレルにルーティングされていて通常のEQとは異なる独特の動作特性を備えています。
まずPulsar MASSIVEで特徴的なのが、スペクトラムアナライザが付いています。Massive Passive独特のEQ特性を確認しながら調整が可能です。スペクトラムアナライザの画面から直接EQをコントロールすることもできるようになっています。
Massive Passiveはブースト/カットが上の画像のUAD版を見ていただくとわかりますが、トグルスイッチでブースト/カットを切り替えて両方ともゲインのつまみを右に回すことで調整する独特な操作方法になっています。Pulsar MASSIVEはBOOST/CUTの部分がIN/OUTでEQバンドのオン/オフに変わり、ゲインつまみも12時の位置が0dBで左側がマイナス、右側がプラスという通常のEQに近い操作性になっています。
周波数コントロールも元は固定値のステップ仕様なのですが、スペクトラムアナライザの影響か柔軟にコントロールできるようになっています。
Pulsar MASSIVEの機能的な部分では独自に AUTO GAIN、M/S処理、DRIVEコントロール、出力トランスが追加されています。Transformerは3つの出力トランスオプションを選択でき、1は元の出力回路の忠実なエミュレーション、2はオリジナルよりもカラフルな設定、OFFは出力トランスモデリングを完全に削除するオプションです。
LOWPASS、HIGHPASSも周波数コントロール同様、元は固定値のステップ仕様ですが、柔軟にコントロールできるようになっています。
EQバンドを見ていきましょう。本来のBOOST/CUT部分はIN/OUTに変わり、GAINの操作性がオリジナルと変わっています。各バンドはセレクターを使用してSHELFとBELLのフィルタータイプの切り替えが可能です。
BANDWIDTHはQ幅を調節できます。バンド幅の範囲はあまり広くはなく、Qの設定によってブースト/カットできる最大ゲインが変わってきます。
周波数は各バンドごとに少しずつ選べる周波数帯が変わります。
オリジナルは表示されている数値しか選べませんが、MASSIVEは微調整ができます。
- Passive EQ、マスタリングEQ
- スペクトラムアナライザ
- ビジュアルカーブエディット
- ミッド/サイド プロセッシング
- オーバーサンプリング
- ドライブコントロール
- 3つのトランスモード
- オートゲイン
MASSIVEのレビュー
元のManley Massive Passive EQはハイエンドのパッシブEQなのですが、インターフェースと操作が独特です。Pulsar MASSIVEはうまく現代風なEQと融合させて、使いやすいプラグインに仕上がっています。独自にスペクトラムアナライザやM/S処理、ドライブコントロールが追加されより使いやすくなっているので、ミックスやマスタリングに一度試してみてはいかがでしょうか。
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